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迎賓館赤坂離宮のガイドツアーに行ってきた [その他]

20240119_132109赤坂離宮.JPG

迎賓館赤坂離宮のガイドツアーに参加してきました。

迎賓館赤坂離宮は、開館日には予約不要の一般公開を行っていて、
本館(花鳥の間、彩鸞の間、朝日の間、羽衣の間、玄関ホールなど)
庭園(前庭及び主庭)
を自由に見学することができます。

そしてたま~に不定期にガイドツアーが行われます。
ガイドツアーは公認のガイドさんと一緒に本館を見学するもので、
普段は通れない正面玄関から入館して大ホール、回廊を通り、
一般参観では非公開の 東の間 サロン(公式インスタグラムへとびます) にも入室できるわくわくの要予約のツアーです。

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20240119_120045赤坂離宮正面玄関.JPGここが普段は通れない正面玄関。
このような扉が3つ並んでいます。海外からの賓客は3つのうち真ん中を通りますが、
さすがに私達は左側の扉から入ります。

そして残念な事に館内は撮影禁止!館内の写真はありません。

大ホール入ってすぐの所に丸椅子が置かれていて、そこで靴カバーをかけます。
床も国宝ですものね。
実際、床は大理石やモザイクや木目込みなど、それはそれは見事でした。
館内も階段の手すり以外は、お触り禁止です。






中は細部まで(そんなとこ言われないと見ないだろ!というところまでw)細かい装飾に彩られて、さりとてゴテゴテとした印象はなく、
豪華絢爛と装飾過多の間のちょうどいいバランスを保っているように感じました。


ガイドさんのお話によると、この石造りの建物、壁の厚さが1m80cmもあるそうです。
なので壁の厚さ分内側に入り込んでいる訳で、
外から見る印象よりも内部はこじんまりしているそうです。

お部屋の中で特に素敵だったのは、
東の間(公式インスタグラムへ)と花鳥の間(公式インスタグラムへ)。

東の間は他の部屋とは趣の異るイスラム文化の影響をひしひしと感じられるムーリッシュ様式。
アルハンブラ宮殿を彷彿とさせられます。
写真で見るよりもう少し色味が深く渋く落ち着いた雰囲気の部屋で、けしてゴテゴテとした印象は受けません。
彩色タイル・細かい彫刻ひとつひとつが凝りに凝っていて、それが壁天井に散りばめられている豪華さにため息がでます。それでいてゴテゴテ感がでないのはすごいなぁと思いました。

花鳥の間は、
木曽産のシオジ材の板壁には、四季折々の花や鳥を描いた楕円形の七宝焼の額が30枚飾られています。この七宝焼は、明治を代表する日本画の巨匠・渡辺省亭(わたなべ せいてい)が下絵を描き、七宝焼きの天才といわれた涛川惣助(なみかわ そうすけ)が焼いたものです。日本画特有の濃淡やぼかしの表現技法が見事に再現されており、七宝の最高傑作と謳われています。 (公式ホームページより)

この板壁がしっとり落ち着いた荘厳な雰囲気を醸し出していて、とても居心地のいい空間になっていました。
また壁に飾られた七宝焼きが素晴らしい。(*゚ー゚*)
繊細にして美麗、七宝でここまで表現できるとは!
東京国立博物館に渡辺省亭の下絵があるそうですが、そちらも是非見たくなりました。恐ろしいほどの再現度なのでしょうね。

館内のありとあらゆる建材に世界各地から希少な素材が取り寄せられ、
惜しみなく使われている豪華絢爛な宮殿。
まさに富国強兵の時代、日本の威信をかけて建造された建物であることをひしひしと感じました。

そして西洋文化をそのままコピーしただけではなく、
そこかしこに日本を印象づける意匠が取り入れられています。

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正面玄関上の天球儀と鎧武者。
天球儀の下四方の丸い部分には桐紋が彫られています。
鎧武者のモチーフは館内でもしばしば見つける事ができました。

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ペディメント中央にはしっかり菊の御紋。
その向かって左側にも鎧の彫刻、右側には兜が見えます。
菊の御紋と桐紋は、館内のいたるところに散りばめられていました。


さて、館内ツアーを終えてサロンから外へ。
ガイドツアーもここで終了。
靴カバーをはずして建物の南側に広がる主庭に出て、あとは自由に散策します。


20240119_125425赤坂離宮本庭.JPG
20240119_125605赤坂離宮本庭側から.JPG

20240119_130619赤坂離宮本庭噴水.JPG

この噴水も国宝です。

名称未設定のデザイン (3).jpg
噴水を飾る動物たち。
グリフォンや亀も居ます。
一番上の写真はシャチだそうですが、時節柄アマビエに見えてしまったのは私だけ?w



20240119_135957赤坂離宮正門.JPG
思い起こせば今から ウン十年前。
小学生もぐは、学校の社会科見学で都内めぐりをしていました。
そしてバスがまさにこの門・この景色の前を通過した時、
「!! すごい!外国みたい!」と大興奮したのでしたw
(当時はまだ非公開でした)
バスの座席から立ち上がって、この風景を目で追った事を今でも覚えています。
あれから幾星霜、まさかあの憧れたお城の中に入る日がこようとは。
ウン十年ごしの夢を叶えた日の記録でした。


ちなみに、私が参加したガイドツアーは1月に2日間だけ開催されたもので、
抽選制で拝観料は5000円でした。(一般公開時は1500円)
2月3月の公開予定にはガイドツアーは入ってなかったので、そう頻繁には行われないのかな?
未公開の場所もガイドつきで見られるのはまたとない機会でしたが、
時間の制約があり(70分)、もっと見ていたいのになーと思いつつ次の部屋に移る事にもなりました。ガイドさんに教えていただいた事の復習がてら自由に見て回れる一般公開日にも行ってみたいな、と思っています。



20240128_130104赤坂離宮おみやげ.JPG

 ↑ これがツアーの際にいただいたお土産。
パンフレットの他に、花鳥の間の七宝の図録、絵葉書12枚、
下の方に写っている緑色の文字で迎賓館赤坂離宮って書いてあるのは、なんと使い捨てカイロですw(たぶん去年の冬、夜間ライトアップの折に配られたものじゃないかな?)

正門手前に敷地内のお土産ショップがあります。
ここでファイルと一筆箋を購入してきたのですが・・・ここ想像の上をいく狭さですw
この狭小スペースにはこの日一番驚いたかもww


20240119_134508赤坂離宮正門.JPG
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コメント 5

pn

亀がリアル過ぎませんか(笑)
by pn (2024-01-28 19:59) 

さる1号

撮影禁止に加えお触り禁止とは@@)
東の間 サロン、素敵ですねー
見てみたいなぁ^^
by さる1号 (2024-01-29 06:52) 

もぐ

>pnさん
夜中に噴水の池で泳いでるかもね?(*´罒`*)

>さる1号さん
東の間はこじんまりしていて、異空間な感じなのに何故か落ち着ける雰囲気のお部屋でした。赤坂離宮の中の隠れ家感があったな~
by もぐ (2024-01-30 00:24) 

mika

こちらに何年か前に行きましたが、ずっと見ていたいくらい
素敵な空間でした。
このような建物が好きなのでまた行きたいなあって思いました。
by mika (2024-02-11 19:34) 

もぐ

>mikaさん
ほんとうに素敵でしたね。
館長さんのツイッター(うぐXかぁ・・・)見たことあります?
館内のすごく細かい、けど素敵な所を詳しく紹介してくださっていて
見ていて楽しいですよ~ オススメ!
by もぐ (2024-02-17 21:21) 

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