SSブログ

ピアス孔が塞がった話とマリアージュ フレールでのティタイム [その他]

20240303_133954~2マリアージュフレールサロン・ド・テ.JPG

コロナ禍といわれるようになってマスク生活が始まって4年ほど。
マスクの紐がピアスのキャッチに引っかかると痛いし危ないので(下手したらピアス孔が裂けて下まで貫通する事故もあるとか・・・ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル)、
4年ほどほぼピアスをしていませんでした。
そしたらなんと、
開けてから20年以上経っているピアス孔の右耳側が塞がってしまっていました。
わ、若いから新陳代謝が盛ん・・・( -`ω-)✧ドヤッ ・・て事でもないのでしょうが、ショック!



20240307_103821成人式のピアスrs.JPG
これは悲しい。
もともとピアス大好きだし、左側だけのピアスだと誤解を招くかもしれないし。
もうひとつ、どうしてもピアスホールを死守したい理由がありました。
今は亡き祖母と叔母が成人式のお祝いに小さなダイヤモンドとルビーを並べたかわいい指輪を贈ってくれたのです。
若い頃はよくしていましたが、結婚して子供も生まれるとお砂場やスーパーのお買い物にして行くにはちょっと合わないし、さらに年を重ねたらデザインが可愛すぎるかなーとも思うようになったりして、ケースの中に仕舞いっぱなしになっていたのです。
でも大切な人から贈ってもらった思い出のアクセサリー、しないともったいないし寂しい。
そこでピアスにしたら普段でもつけられる!と思いついてリメイクして使っていたのです。




20240303_133626マリアージュフレールサロン・ド・テrs.JPG


このアクシデントを解決すべく「ピアス孔」「塞がった」 で検索しまくりw
そしてある形成外科・皮膚科のクリニックの先生が、
”閉じたと思ったピアス穴”というタイトルで書かれたブログを発見。
見事復活させた例に一縷の望みを託し、
また、古い孔の状態が悪ければ患者さんをがっかりさせても断固として開けずに治療を優先しますっていう先生の姿勢が素敵で、はじめてのクリニックに突撃してしまったのでした。



ブログにあったように細い細い針金のような金属の棒を右側のピアス孔にそろそろと通し、
どうか通って!とドキドキしながら診察室の椅子に座って祈る私。
でしたが、「あーこれは塞がってますね。薄皮レベルじゃなくて完全に塞がってます。」
との診断でした。途中までは通ったんですけどね~
ネットで検索したところ、全く同じ位置に開けるのは避けた方がいい、という記事を読んでいた私はがっかり。今の右側のピアスホールの位置、ベストなんだけどな。
でも炎症もしこりも無く、孔の状態が良いので同じ場所に開け直しても大丈夫とのこと。
よかったーー嬉しい!


というわけで、右側にもう一度ファーストピアスをがちゃん!と打ち込んできました。
20ウン年前ほんとうにはじめてのピアス孔を開けた時、ファーストピアスを自分ではずしたのですが、これがもう外れない。
なにしろ孔を安定させるために一ヶ月以上外せないファーストピアス、
ちょっとやそっとでは外れないようにガッチガチにしっかりはまっているのです。
それを自分でピアスの取り外しをした事のないピアス超初心者が簡単に外せる訳ないよね・・・
キャッチが固いし、力いっぱい取ろうとすると未熟な孔が痛いし、まじで泣きそうでした。
一生のうち、この時一回だけピアスをした事を後悔しましたw
かなりの長時間の奮闘の後になんとか外せましたが、もう二度とこんな思いはしたくないと若かった初心者もぐは思いました。(´。・ωヽ) グスン...


ところが今回行ったクリニックでは、私のようなチキンのために、
希望すればファーストピアスをはずしてセカンドピアスを入れてくれるところまで面倒を見ていただけるのです。神か!
無事に痛みもなくするっとファーストピアスを外していただき、
今は金属アレルギー予防のために医療用プラスチックが土台のスワロフスキーの可愛いセカンドピアスに移行していて、トラブルなしです。


金属アレルギーになってしまって、接触すると湿疹出たりするのは困るよね、と思ったのはもちろんなのですが。
なんと、金属アレルギーになると食べ物にも反応してしまうということ。
先生のブログによると、代表的なものはチョコレート。
ニッケルやコバルトが含まれているそうで、食べると湿疹出たりするようになってしまうケースもあるとのこと。
うわー無理無理無理無理 ( ;゚Д゚)
チョコレート我慢する生活なんて私は無理~
なので医療用プラスチックと純チタンのピアスであと半年頑張ります。


20240303_133957マリアージュフレール杏のタルト.JPG

で、文字ばっかりになってしまったので、
マリアージュ フレールでお茶をしてきた時の画像を貼りました。

紅茶は ウエディングインペリアル
ケーキは 杏のタルト 。
紅茶がテーブルに近づいてきた時点で、もう素晴らしくいい香り。
アッサムにチョコレートとカラメルのフレーバーをのせた甘い香りの紅茶です。
もちろんくどさはなく、ミルクを入れるとキャラメルの香りと合ってまた美味しい。
ポットサービスでティカップ3杯分以上あったので、ストレートとミルクティの両方をたっぷり堪能しちゃいました。
そしてタルト。
とろけるような杏は甘さと酸味のバランスが絶妙。これだけで立派なデザート感。
フィリングには紅茶の茶葉も一緒に焼き込んであってタルトもサクサク。
杏を引き立ててこちらも極上。杏とフィリングとタルトの対象的なテクスチャも相まってほんと美味しかったです。


nice!(8)  コメント(5) 
共通テーマ:グルメ・料理

迎賓館赤坂離宮のガイドツアーに行ってきた [その他]

20240119_132109赤坂離宮.JPG

迎賓館赤坂離宮のガイドツアーに参加してきました。

迎賓館赤坂離宮は、開館日には予約不要の一般公開を行っていて、
本館(花鳥の間、彩鸞の間、朝日の間、羽衣の間、玄関ホールなど)
庭園(前庭及び主庭)
を自由に見学することができます。

そしてたま~に不定期にガイドツアーが行われます。
ガイドツアーは公認のガイドさんと一緒に本館を見学するもので、
普段は通れない正面玄関から入館して大ホール、回廊を通り、
一般参観では非公開の 東の間 サロン(公式インスタグラムへとびます) にも入室できるわくわくの要予約のツアーです。

20240119_132210赤坂離宮.JPG
20240119_120045赤坂離宮正面玄関.JPGここが普段は通れない正面玄関。
このような扉が3つ並んでいます。海外からの賓客は3つのうち真ん中を通りますが、
さすがに私達は左側の扉から入ります。

そして残念な事に館内は撮影禁止!館内の写真はありません。

大ホール入ってすぐの所に丸椅子が置かれていて、そこで靴カバーをかけます。
床も国宝ですものね。
実際、床は大理石やモザイクや木目込みなど、それはそれは見事でした。
館内も階段の手すり以外は、お触り禁止です。






中は細部まで(そんなとこ言われないと見ないだろ!というところまでw)細かい装飾に彩られて、さりとてゴテゴテとした印象はなく、
豪華絢爛と装飾過多の間のちょうどいいバランスを保っているように感じました。


ガイドさんのお話によると、この石造りの建物、壁の厚さが1m80cmもあるそうです。
なので壁の厚さ分内側に入り込んでいる訳で、
外から見る印象よりも内部はこじんまりしているそうです。

お部屋の中で特に素敵だったのは、
東の間(公式インスタグラムへ)と花鳥の間(公式インスタグラムへ)。

東の間は他の部屋とは趣の異るイスラム文化の影響をひしひしと感じられるムーリッシュ様式。
アルハンブラ宮殿を彷彿とさせられます。
写真で見るよりもう少し色味が深く渋く落ち着いた雰囲気の部屋で、けしてゴテゴテとした印象は受けません。
彩色タイル・細かい彫刻ひとつひとつが凝りに凝っていて、それが壁天井に散りばめられている豪華さにため息がでます。それでいてゴテゴテ感がでないのはすごいなぁと思いました。

花鳥の間は、
木曽産のシオジ材の板壁には、四季折々の花や鳥を描いた楕円形の七宝焼の額が30枚飾られています。この七宝焼は、明治を代表する日本画の巨匠・渡辺省亭(わたなべ せいてい)が下絵を描き、七宝焼きの天才といわれた涛川惣助(なみかわ そうすけ)が焼いたものです。日本画特有の濃淡やぼかしの表現技法が見事に再現されており、七宝の最高傑作と謳われています。 (公式ホームページより)

この板壁がしっとり落ち着いた荘厳な雰囲気を醸し出していて、とても居心地のいい空間になっていました。
また壁に飾られた七宝焼きが素晴らしい。(*゚ー゚*)
繊細にして美麗、七宝でここまで表現できるとは!
東京国立博物館に渡辺省亭の下絵があるそうですが、そちらも是非見たくなりました。恐ろしいほどの再現度なのでしょうね。

館内のありとあらゆる建材に世界各地から希少な素材が取り寄せられ、
惜しみなく使われている豪華絢爛な宮殿。
まさに富国強兵の時代、日本の威信をかけて建造された建物であることをひしひしと感じました。

そして西洋文化をそのままコピーしただけではなく、
そこかしこに日本を印象づける意匠が取り入れられています。

名称未設定のデザイン (1).jpg

正面玄関上の天球儀と鎧武者。
天球儀の下四方の丸い部分には桐紋が彫られています。
鎧武者のモチーフは館内でもしばしば見つける事ができました。

20240119_132221赤坂離宮破風.JPG
ペディメント中央にはしっかり菊の御紋。
その向かって左側にも鎧の彫刻、右側には兜が見えます。
菊の御紋と桐紋は、館内のいたるところに散りばめられていました。


さて、館内ツアーを終えてサロンから外へ。
ガイドツアーもここで終了。
靴カバーをはずして建物の南側に広がる主庭に出て、あとは自由に散策します。


20240119_125425赤坂離宮本庭.JPG
20240119_125605赤坂離宮本庭側から.JPG

20240119_130619赤坂離宮本庭噴水.JPG

この噴水も国宝です。

名称未設定のデザイン (3).jpg
噴水を飾る動物たち。
グリフォンや亀も居ます。
一番上の写真はシャチだそうですが、時節柄アマビエに見えてしまったのは私だけ?w



20240119_135957赤坂離宮正門.JPG
思い起こせば今から ウン十年前。
小学生もぐは、学校の社会科見学で都内めぐりをしていました。
そしてバスがまさにこの門・この景色の前を通過した時、
「!! すごい!外国みたい!」と大興奮したのでしたw
(当時はまだ非公開でした)
バスの座席から立ち上がって、この風景を目で追った事を今でも覚えています。
あれから幾星霜、まさかあの憧れたお城の中に入る日がこようとは。
ウン十年ごしの夢を叶えた日の記録でした。


ちなみに、私が参加したガイドツアーは1月に2日間だけ開催されたもので、
抽選制で拝観料は5000円でした。(一般公開時は1500円)
2月3月の公開予定にはガイドツアーは入ってなかったので、そう頻繁には行われないのかな?
未公開の場所もガイドつきで見られるのはまたとない機会でしたが、
時間の制約があり(70分)、もっと見ていたいのになーと思いつつ次の部屋に移る事にもなりました。ガイドさんに教えていただいた事の復習がてら自由に見て回れる一般公開日にも行ってみたいな、と思っています。



20240128_130104赤坂離宮おみやげ.JPG

 ↑ これがツアーの際にいただいたお土産。
パンフレットの他に、花鳥の間の七宝の図録、絵葉書12枚、
下の方に写っている緑色の文字で迎賓館赤坂離宮って書いてあるのは、なんと使い捨てカイロですw(たぶん去年の冬、夜間ライトアップの折に配られたものじゃないかな?)

正門手前に敷地内のお土産ショップがあります。
ここでファイルと一筆箋を購入してきたのですが・・・ここ想像の上をいく狭さですw
この狭小スペースにはこの日一番驚いたかもww


20240119_134508赤坂離宮正門.JPG
nice!(5)  コメント(5) 
共通テーマ:グルメ・料理

修学院離宮拝観 追記 ~拝観申し込みなど~ [その他]

P1010705.JPGこんなところにもあった、ご当地キティちゃん!
修学院離宮限定ストラップ(笑)


台紙右上には、菊のご紋入り~(((;゚Д゚)))
一番下に、「京都・離宮」との文字があるので、
たぶん桂離宮と仙洞御所も同じデザインで、ブロックの文字だけ違うんだろうな。


離宮の表総門を入ってすぐに、拝観者用の待合室があるのですが、
そこの売店で売っていました。
他に、修学院離宮の参観者用ガイドブックと一筆箋を購入。








この修学院離宮と桂離宮、仙洞御所は宮内庁所轄なので、
拝観するためには宮内庁に申し込みをして拝観許可証を発行してもらう必要があります。
http://sankan.kunaicho.go.jp/about/rikyu.html




申し込みには、はがき、インターネット、窓口申し込みの3種類の方法があります。


☆はがき☆
一番受け入れ人数の枠が大きいようです。
ただし、日の指定(第3希望まで記入)しかできず、時間の指定はできません。
往復はがきを使って応募して、許可がもらえるかどうかもそのはがきで戻ってくるので、
結果がわかるまでに少々時間がかかります。


☆インターネット☆
受け入れ人数枠がはがきに比べて少ないようです。(最大で1つの時間帯に8人?くらい?)
日時の他に、参観希望時間も選んで申し込めます。
同日に希望者多数の場合は抽選になり、その結果が申し込んだ翌日以降にメールで連絡がきます。
(私の場合は土日をはさんで3日後にメールがきました)
許可証をプリントアウトして、当日持って行く。


☆窓口☆
身分証明書を持参して、宮内庁京都事務所参観係窓口に行って、直接申し込みをする。
空きがあれば前日でも許可証をもらえるそうです。
(特に冬の閑散期はその確率が高いらしい!逆に桜とか紅葉の季節は難しいかも)



インターネット受付では、
3ヵ月前の申し込み開始時点で、あっというまにすべて予約が埋まってしまうのですが、
空き状況をこまめにチェックしていると、希望日の2週間か10日くらい前から、
ぽつぽつ新たな空席状態が更新されて表示されるようになります。
(今、この方式を試験的に取り入れているそうです。はがきの申し込みで埋まらなかった分とか、
 キャンセルとか?かな)
私はこの時点でとれました。v('-'*) 



あと、参観希望者用のHP(http://sankan.kunaicho.go.jp/)に、
「京都事務所からのお知らせがあります」というトピックスが時々でます。
これには、
はがきの応募状況のお知らせがのる事があるので、(ex. 〇月△日と〇月△日は満員です 等)
これを参考にして空いてそうな日を狙うのもよいですね。




とても興味深く楽しい拝観だったので、違う季節にもぜひ行ってみたいです。
桂離宮にも仙洞御所にも行ってみたいです。
というわけで、ヘソクリしつつ空き状況をチェックしていこうと誓ったもぐでした。

P1010626.JPGP1010601.JPG
nice!(18)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

修学院離宮 拝観記 [その他]

P1010689.JPG
関西を旅行してきました。






P1010165.JPGUSJでずぶ濡れになってきたり。
(ジュラシックパーク・ザ・ライド。
並んでる間に合羽を売っています(笑)
400円!高いぞ!
ヽ(`Д´)ノ
私は濡れるのが嫌で敵前逃亡しましたが、
惨劇が予想されたので、
子供には買うように言いました。 
子供たちの前の席の人が合羽なしで乗って、
ものすごく悲惨な状態になっていたそうです。)








P1010418.JPG
英虞湾をぼへ~っと(*¨) ....と眺めてきたり。






そして最終日に、修学院離宮(京都府京都市左京区修学院藪添)を拝観してきました。
杉本苑子著「月宮の人」の中に、
後水尾上皇(1596~1680)がこの離宮を情熱を傾けて造営していく様子が描かれています。
その描写を読みながら、この離宮の景観を想像しては、行ってみたいとずっと思っていました。
宮内庁所轄の離宮のため、
拝観には宮内庁に申し込んで許可証が必要なので、なんとなく今まで行きそびれていましたが、
(いえっ 別に手続きが面倒だったわけでは・・・(;´∀`) )
とうとう念願がかないました。
P1010583.JPG


               下御茶屋御幸門
















この離宮は、
比叡山を背後に臨む丘陵地に、
その地形を生かして上・中・下 の高さに変化をつけた3つの御茶屋を配し、
各御茶屋を赤松並木の連絡路で結んであります。
拝観許可証には、上り坂を含む3kmの拝観路を歩くので、
はきなれた靴で来てください、と注意書きがありました。





P1010587.JPG下御茶屋 寿月観
後水尾上皇御幸の際の御座所であった建物です。
額の字は、上皇の宸筆だそうです。
(達筆!)





















P1010594.JPGP1010596.JPG



寿月観からの庭園の眺め
案内の方のお話によると、
上皇は朝早く御所を発って、
この離宮に到着後、
この寿月観で朝餉を召し上がる事が多かったそうです。
きっとこの庭園を眺めながら。







修学院離宮は、案内の方に先導されて20~30人くらいの団体で拝観します。
私たちのグループの案内をしてくださった方は、
やや年配の背の高い男性の方。
一見、気難しそう(?)な感じの方だったのですが、
説明の声はとても通って聞きやすく、お話も興味深く、
歩いて移動中にお話ししてみると気難しくなんてない、
いろいろお話してくださる、とてもよい方でした。
(もっとお話を聞いてみたかった!)




P1010597.JPG
それぞれの御茶屋を結ぶ赤松並木。
松並木のまわりには、田圃が広がっています。
松並木が整備されたのは明治になってからで、
後水尾上皇は、田圃の中の畦道を行き来していたそうです。
離宮造営にあたり、上皇はもともとあった耕作地をそのまま残し、
耕作する民の姿をそのまま景観の中に取り入れる事を理想としたとのことです。(ガイドブックより)








P1010604.JPG
中御茶屋 客殿
奥に見えるのは、霞棚 と呼ばれる飾り棚。
桂離宮の桂棚、三宝院の醍醐棚と並んで、天下の三棚と称されています。
それぞれ長さの違う棚が生み出すリズムがおもしろく、
秀逸なデザインセンスに見とれました。







P1010610.JPG客殿杉戸に描かれた鯉。
この鯉は、夜な夜な杉戸を抜け出しては、
池で泳いだりいたずらをするので、
後に円山応挙が網の絵を書き足したそうです。
案内の方曰く、
「鯉を書いた人の名前は伝わっていませんが、
 網を描いたのは円山応挙です。」
完全にがんじがらめに閉じ込めてしまうのは鯉がかわいそうなので、
わざと網に破れ目が描かれています。
こういう遊び心好きだなぁ。












P1010611.JPG中御茶屋 網干の欄干
それぞれの御茶屋のさりげない意匠にも、
こまごまとした心遣いを感じます。















P1010679.JPGそしていよいよ上御茶屋へ。
御成門を入って少し歩くと、
このようなかなり背の高い生垣に囲まれた狭い道を登ります。



















そして、このまわりを遮られた坂道を登りきると・・・・・
一気に視界が開けます。
P1010627.JPG
隣雲亭からのながめ
下に見える池は浴龍池。川をせき止めて作られました。




P1010629.JPG
左手に、敷地内にあった田圃。
その向こうに京都市街が臨めます。
ここは海抜149mだそうです。



P1010631遠景.JPGP1010637遠景.JPG



















高台にある隣雲亭までの登り道は、背の高い生垣でわざと視界をさえぎり、
そして登り切った途端にぱっと視界が開けて、
はるか下方の京都市街まで見渡せる景観が目に飛び込んでくる・・・
巧妙に計算された、この意表を突く演出に驚かされ、感嘆させられました。


P1010638遠景.JPG











P1010640.JPGP1010646.JPG
浴龍池の中にある島。
池に浮かぶ島にある松でさえ、こんなに立派。















P1010642.JPG
隣雲亭のたたきのデザイン。
1,2,3と3つの石を組み合わせてリズミカルに埋め込んであり、
一二三石(ひふみいし)と呼ばれています。






P1010659.JPG
隣雲亭から少し離れたところにある窮邃亭。




ここは、景色を眺める事だけに特化して作られた亭で、
視界を遮らないように、窓側の庇が極端に小さく作られているそうです。
窓がない、入り口側の庇と比べると一目瞭然。
案内の方のお話だと、上記の理由で建築としてはアンバランスで不安定なのだとか。
P1010653.JPG

















P1010655.JPG
つっかえ棒(?)で持ち上げられた窓のカバーは、
もちろん取り払えて、景色を楽しめたようです。







P1010661.JPGP1010662.JPG



最終の回の拝観だったので、
ここまで来る頃には日が傾いてきました。
浴龍池、広いなぁ~




















P1010665.JPGP1010666.JPG
窮邃亭を過ぎて、浴龍池ごしに隣雲亭をのぞむ。
もこもこした生垣に囲まれているのがわかります。
この生垣の中を登って行ったわけです。
P1010676.JPG































P1010673.JPG

さて、浴龍池のほとりを歩いていると、道のわきはこのような綺麗な刈込になっています。
これを下から(松並木)から見上げると、

P1010684.JPGP1010685.JPG

このような、スケールの大きな刈込となっているのです!
これは、大刈込と呼ばれています。
谷川をせきとめて浴龍池を作る際に、土堤を築きそれを三段から四段の石垣で土どめをしました。
そのため、周囲の景観を損ねないように土堤を三段の高生垣で覆い、
さらに上部を大刈込で覆っているのだそうです。(ガイドブックより)
大刈込の下に田圃が広がっています。




P1010671.JPG


















上御茶屋側の大刈込から田圃を見下ろした風景。
中央あたりに横一列に連なっているのが、
下御茶屋と上御茶屋を結ぶ松並木です。













綺麗に刈り込まれた生垣。
これだけ広いお庭、手入れもさぞ大変な事でしょう。
ちょうど私が拝観した時も、
こんなに高い木の上で、作業をしていらっしゃる人が。
P1010657.JPG気をつけて~~~














案内の方のお話によると、
桂離宮は、限られた敷地内の中でそれをいかに広く見せるか、という工夫がなされた庭園。
それに対して修学院離宮は、外に広がる風景をそのまま楽しむ庭園だそうです。
なるほどなぁ~
上の御茶屋から借景を巧みに取り入れた、深呼吸したくなるような風景を眺めながら
その言葉にうなずかされました。



最後に表総門までの道を三々五々下りながら、
美術史専攻だった学生時代の癖で、気になった事をいくつか案内の方に質問させていただきました。
私の疑問に丁寧に答えてくださった後、最後にその方は、

「でもここは、勉強をしに来るというよりも、見たままのものを何も考えずに感じた方が
 楽しめると思いますよ。」
とおっしゃいました。

反省。
私も次回拝観する機会があれば、後水尾上皇と同じ気持ちになって、
心をこの場所に遊ばせてみようと思いました。





nice!(17)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

修学院離宮 ~スマホから~ [その他]

DCIM0815-1.jpg
修学院離宮を拝観してきました。
拝観許可証は、根性で1週間前にゲット。
(ちなみに桂離宮は取れませんでした)(T-T)
後水尾上皇と同じ視点から、京都の風景を楽しむ事ができました。





DCIM0801-1.jpg
そして、関西といえば我が心の聖地、伊勢の赤福本店!
すっきりとした甘さのこし餡とやわらかお餅のハーモニー。
…やっぱり最後まで食べ物の話題から抜けられなかった…



線路内への人の立ち入りで45分遅れの新幹線で帰京中です。ι(`ロ´)ノ

nice!(23)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

スヌーピーまん ~スマホから~ [その他]

DCIM0784.JPG

スヌーピーまんとキティまん。
USJに来ています。
パーク内で売っていました。
ディズニーリゾートにはわりとよく行っているのですが、
USJはとてもとても久しぶりの二度め。
楽しいのですが、ものすごくアウェイ感を感じています(笑)
nice!(11)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

オフ会はアフタヌーンティで ~みなとみらいで両手に花!オフ~ [その他]



P1010106.JPG
いつもこのブログに来てくださるpnさんは、レザークラフトがご趣味。
というか、すでに趣味の段階は超えていて、本業にしてもいいんじゃないんですか?
というくらいの腕前です。
pnさんのブログに集う皆さんのリクエストに応えては、
どんどん工夫を重ねて進化させた素敵な作品を作ってらっしゃいます。
と思えば、キッチンに立てば愛器ストウブのお鍋を駆使して豚の角煮を作ったり、
タミパン使ってのパン作りやお菓子作りもこなしてしまう、万能だんなさま選手なのです。
そのpnさんが、スマホホルダーを作ってくださったので、
いそいそ横浜はみなとみらいまで、いだたきに行って参りました♪


その時にpnさんが、やはりこのブログにいつも来てくださっている、さる1号さんも誘ってくださって、
3人でお茶をしましょう、という事になりました。

さる1号さんは、それはそれは鋭敏な味覚の持ち主で、
大好きなお蕎麦のお店めぐりの記事を鋭い視点で書かれたかと思えば、
お菓子作りもこれまた玄人はだしで、
和菓子を作る時は小豆を炊いて餡を作るところから始められ、
ケーキを焼くときにアーモンドプードルが無ければ、
アーモンドをフープロで粉砕して作ってしまわれます。
チーズケーキ、ショートケーキ、ガトーショコラなんでもござれ、
あの、ものすごく工程の多い面倒この上ないオペラも、
先日作って記事をアップしていらしたほどの本格派!


こんなに“できる”素敵な男性お二人とのオフ会の場は、
みなとみらいのロイヤルパークホテルのサロン、ブルーベルで、
アフタヌーンティを楽しみましょう、という事になりました。
そう、お二人ともご自分でお菓子を作ったりされるだけあって、
ランチはお菓子でOKよ!という強者でいらっしゃいます。(*´Д`*)



P1010101.JPG


P1010121.JPG噂のお二人。
お店の雰囲気も素敵です。
(すみません、イラスト拝借してしまいました。
 まずかったらご一報ください。)

















オーダーしたのは、フリーティ・アフタヌーンティ。
何種類もある紅茶、フレーバーティ、コーヒーを、好きなだけ種類を変えて頼めます。
P1010103.JPG





P1010108.JPG下段から。

香草風味のポテトサラダとサーモンのサンドウィッチ

ハム、レタス、キュウリのシーザーサンドウィッチ

エビとトマト、生ハムとピクルスのオープンサンドウィッチ









P1010116.JPGエビがぷりっ
でも残念。
パンがぱさぱさでした・・・













P1010115.JPG





















P1010107.JPG
中段。
抹茶のフレジェ イチゴのパフクリーム
ベルベーヌのムース ストロベリーソース
イチゴとミルクゼリーのミニパフェ
イチゴのクリームをサンドしたチョコレート風味のダッコワーズ





P1010118.JPG抹茶のフレジェ、
スポンジのキメが粗かったように感じました。
(エラそうだ! 笑)

ベルベーヌは、
レモンバーベナの事だそうです。
イチゴづくしのお菓子。
春らしくて美味しかった。











P1010109.JPG
上段。
プレーンスコーン
大納言小豆と練乳のスコーン
フルーツカップ


P1010113.JPGスコーンには、
クロテッドクリーム、イチゴのジャム、桃のジャムが
添えられていました。

クロテッドクリーム with スコーン
大好きなんです!
・・・クリームもっとください・・・・・・・












P1010114.JPG
迫力のスタンド2台。
食べながらも、お喋りは続く(笑)
皆さん、オフ会の報告によく書かれている事ですが、
さんざんお互いのブログ訪問やコメント欄で交流があるせいか、
不思議なほど初対面な気がしないですね。
pnさんとさる1号さんは初対面ではないのですが、私はソネブロの方にお会いするのは初めて。
行きの電車の中では、それなりに緊張したりしていたのですが、
迎えてくださるお二人のお顔を見た瞬間、こわばってた口元がほころんでしまい、
その後は、既にずうずうしさMAXで、わいわいお話させていただいてしまいました。
あーー 楽しかった!♪






そうそう、これがpnさんが作ってくださったスマホケースです。
さっそくその場でバッグにつけさせていただいてしまいました。(子供か!)
だって、嬉しかったんですもーん♪
P1010117.JPG
偶然、pnさんの奥さまのスマホと同じスマホだったので、
サイズはぴったり。
裏にはあこがれのpnさん主催のみどり工房のトレードマークの羊さんマークと、
私の名前の刻印が!
バッグの持ち手につけられるように、そしてケースonlyとしても使えるように考えられた
着脱式のベルトつき。
下のU字型の部分は指スロと言いまして、
スマホを取り出しやすいように指で押し上げるためのスロットです。
これもブログに集う皆さんの意見を聞きながらpnさんが開発された、優れ機能。
本体の色も糸の色も希望を聞いていただいた、
完全オーダーメイドのもぐスペシャルなのです。




で、ランチ替わりのアフタヌーンティを楽しんで、お喋りも盛りあがって、スマホケースもいただいた。
これで終わりと思うでしょ?
ところが、ここが強者たち一味違います。
たった今、アフタヌーンティのセットを食べ終わったその足で、
今度は“おやつを食べに”間髪入れずにカフェへと向かいます(笑)
なんて素敵!(*´Д`*)





風が強い日で、歩き回るのもつらかったので、
すぐ近くのランドマークプラザの Brasserie La Classe へ。



P1010132.JPGpnさんの レモンタルト。
メレンゲが芸術的。


















P1010131.JPGさる1号さんの
プロフィットロール。
この後がけチョコレートの量を見よ!w




















P1010130.JPGP1010128.JPG
私はまたしてもイチゴで、
イチゴのタルト。


















P1010135.JPG
お菓子の事、お家の事、カメラの事、ブログの事、・・・etcetc
甘いものを食べながらのお喋りはなかなか尽きませんでした。


そうそう、私がお二人と一緒に居てものすごく感心した事は、
お二人のブロガー魂!
まぁ私でも、オーダーしたお菓子やごはんが出てきた時には、
ごそごそとカメラを取り出して写真を撮りますが、
お二人は、
お店に入る前に、さっとカメラを取り出してパシャ。
お店に入って、他のお客さまが写りこまない角度を狙ってはパシャ、
とにかく素早い!
そしてチャンスを逃さない。
ネタも逃さない(笑)
そして、ブログへのアップが早い!(私が遅い、とも言う・・・)
ああ、これがノロマな亀の私との違いなのですね。
いろいろ勉強になりました。
でも、そんなことより、とにかく楽しかったです!(๑˘ᴗ˘๑)
お喋りもアフタヌーンティも、心から堪能しました。
お二人に感謝です。ありがとうございました。
nice!(19)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

父へのピッツェル [その他]

おとうさんへのピッツェル.jpg

我が家にワッフルベーカーがやってきたのが、6月のはじめでした。
はじめて焼いたのは、ピッツェル。
付属のレシピの2倍量で作り、両親宅へもおすそわけしました。


リビングの定位置の椅子に座りながら、父はこのピッツェルを見て、
「綺麗だね~」「お店のみたいだ。」
と私が帰るまでの間に2~3回言ってくれたような気がします。
(私の腕がどうこうというより、完全に型の繊細な美しさのおかげだと思いますが 笑)


この時のピッツェルが、
私が作ったお菓子を父が食べてくれた最後になってしまいました。





この時より少し前から、とても食が細くなってきていて、心配で一緒に病院に行ったりしていました。
でも、こんなに突然に旅立ってしまうとは、予想もしていませんでした。

ピッツェルの後に作って持って行ったワッフルは、
その当時の父には重かったらしく食べなかったようですが、
ピッツェルは薄くて軽くて食べやすかったのか、よく食べていたと母が言っていました。



父を最後の旅に送り出す前日、
旅立つ父に持って行ってもらいたくて、
夜中にこのピッツェルを焼きました。



今頃、ぽりぽり食べながら、ひと休みしているかな。
おじいちゃんやおばあちゃんに、
これはもぐが作ったお菓子なんだよと言いながら、一緒に食べてるかな。
私と一緒に食べられる時に、もっとたくさん作ってあげればよかったね。





しばらくいろいろな手続きでとびまわっていて忙しかったり、
なかなかお菓子を作ったり、このページを開いたりする気持ちになれなかったりで、
ブログから離れてしまってました。
気持ちはまだちょっと、
何が起こっても普通に過ぎていく、日々の時間の流れに追いつけてないような気もするのですが。
でも、少しずつ日常の生活に戻りつつある、のかな。
もう少しぼ~っと休んで、体力と気力を取り戻したら(でもせっかく減った体重は取り戻さないぞ!)、
またお喋りにおつき合いのほど、どうかよろしくお願いいたします。



共通テーマ:グルメ・料理

古いアルバムから ~ブリュージュ~ [その他]

img001.jpgブリュージュの運河。 学生旅行のお約束で、 シーズンオフの旅費の安い真冬に行ったため、 夏には大活躍しているであろう運河めぐりのボートもカバーをかけられたまま、 ひっそり冬眠中です。









あまりにも公私ともに忙しくて、
なかなかお菓子を焼く時間がとれないので、
今日は、ふと見つけた懐かしいアルバムから、
学生時代に訪れた(何十年前なんだ!?(∀`*)ゞ) 大好きな街を紹介しようと思います。
写真は〇十年前のものなので、色がいまひとつです。申し訳ありません。




ベルギー地図.pngその街は、ブリュージュ。(Bruges  オランダ語表記だと Brugge ブルッヘ  “橋”の意)

ベルギーの首都ブリュッセルから、電車で1時間くらいだったと思います。
パリから友人二人を引っ張って、ホテルも決めずに突撃した、という無謀さ。(笑)
でも、このブリュージュと、そのお隣の街ゲント(Ghent  または ヘント、ガン)は、
西洋美術史専攻の学生だった私にとって、
どうしても見ておきたい絵がある街だったのです。
(そう、二人の友人は完全に巻き添え 笑)




まずは、ブリュッセルから電車で30分くらいだった(気がする)ゲント。
ここゲントにあるシント・バーフ聖堂に、van Eyck 兄弟が描いた “ゲントの祭壇画” があります。
Ghent-altarpiece.jpgGhent-altarpiece平日.jpg
上が内側 左が外側 


普段は扉が閉じた状態で外側(左)の面(色彩が抑えられている)が見えるようになっていて、
教会の祝日等にこの扉が開かれ、色鮮やかな内側の面(上)が現れました。












はっ( ̄□ ̄;)!!
語り始めると、止まらなくなって卒論になってしまう(?)ので控えますが、
初期フランドル絵画を専攻していた私は、とにかくこの絵が観たくて観たくて。
なので、シント・バーフ聖堂の事しか下調べをせずにゲントの街に入ったのですが、
思いがけずその美しい街の佇まいに、すっかり心を奪われました。


img010.jpg道路を横切って張られたケーブルにぶら下がる街燈がおしゃれです。










img011.jpg
教会か修道院のような建物付属の
ちいさなお庭。
植栽がセンスいい!










img012.jpg
憧れ続けてたシント・バーフ聖堂



今はどうかわからないのですが、
当時このゲントの街は、
インフォメーション以外の場所では、
英語がほとんど通じませんでした。
(あ、私の英語能力のせい?・:*:・(*´∀`*)・:*:・)
カフェに入っても、メニューに並んだ文字を見て何が書いてあるのか想像さえもつかず、
ものすごく etranger な気分を味わいました。
でも、言葉が通じないなりに街の人たちはフレンドリーで、
一生懸命コミュニケーションを取ろうとしてくれました♪



シント・バーフ聖堂には、祭壇画係の人が居て、
何分かごとに、祭壇画の扉を開けたり閉めたりして、
外側も内側も鑑賞できるようになっていました。これは嬉しい配慮。
(この仕事、やりたーい!w)

ちなみに、教会には無料で入れますが、
祭壇画が置かれている一角に入るには、お金がかかりました。






そして、ゲントの街を後にして向かったブリュージュ。
小学生くらいの頃、SAISON de non・no という雑誌がありまして、
それに載っていたはじめて見るブリュージュの写真。
その街のあまりの美しさに少女(?)もぐは憧れて、
それ以来ずっとこの聞きなれない街の名前を
頭の片隅に置くようになりました。

そして大学生になって美術史を専攻するようになって、
あのブリュージュが、わが愛する初期フランドル絵画の宝庫だと知った時は、
もうこれは絶対行くしかない!と固く心に誓っていたのでした。





img002.jpg街中をめぐる運河。
窓枠の赤が効いていて、とても素敵。












img004.jpg
img005.jpg
ベギナージュ(ベギン会)修道院の中庭。
どうしてもブリュージュから去り難くて、
一瞬ここに飛び込んでしまおうかと思いました。
(すみません、不謹慎でした・・・)







img003.jpg

たぶんメムリンク美術館の近くです。












ブリュージュで一番行きたかった美術館は、グルーニング美術館。
ところがなんと!(,,゚Д゚) こんなに憧れ続けて行ったのに、改修で閉館中・・・・・・・λ............トボトボ
かなり落胆して、第二目的のメムリンク美術館に行ったところ、
グルーニング美術館から、観たかった絵が移設して展示してありました!
一度はあきらめた絵画を観ることができて、ほんとうに嬉しかったのを覚えています。


ファンデルパーレの聖母.jpg聖母の死.jpg
Jan van Eyck
ファン・デル・パーレの聖母             Hugo van der Goes 聖母の死





img006.jpgimg007.jpgimg008.jpg
そうそう、このフランドル地方、冬はあんまりお天気がよくないのです。
私たちが訪れた2日間も曇り時々小雨、ほんの少しの晴れ間、みたいな感じでした。
でも、街中どこを歩いても、ほんとうに絵になります。
夏の眩しい光の中で見ると、同じ風景もまったく別の印象になりそうですが、
この冬の重たい雲の下で見る風景も、私は気に入っています。


前述しましたが、2月から3月にかけての旅行でしたので、
オンシーズンには、この何倍ものにぎわいであるはずのブリュージュも人影少なく、
だからこそ、観光都市っぽさとはまた違った、
落ち着いた雰囲気にひたる事ができたと思います。
〇十年たってもこんなに再訪したい、と思える要因のひとつかもしれませんね。
さすがに観光都市、ここでは英語がよく通じます。




img009.jpg
ぎさぎさに階段状になった
建物のファサードは、
ブリュージュの建物の特徴です。
これまた大好きな、Fernand Khnopff のブリュージュを題材にした作品、
“見捨てられた町”(下)にも、
よく似た建物が描かれています。




見捨てられた街.jpg















私の我儘で友人二人を引っ張り込んでしまった小旅行でしたが、
二つの街を友人たちが、それはそれは気に入ってくれたことが、とても嬉しかったです。
いやだって、ほんとに素敵だったんだもん!(*´Д`*)

そして私にとって驚きだったのは、
ブリュッセルからゲント・ブリュージュへ向かう途中の車窓の風景が、
15世紀の画家たちが描いた風景と、とてもよく似ていた事でした。


そしてパリへ戻ったその翌日、私は性懲りもなく、
今度はRobert Campin (MASTER of Flemalle)とMelchior Broederlam の祭壇画を観に、
ディジョンへと一人日帰り旅行を決行したのでした。
(ディジョン・マスタードで有名なディジョンです。
 ほんとはClaus Sluter の彫刻も観たかったのですが、
 迷子になって時間切れ、たどり着けなった 笑)



nice!(18)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

(灼熱の)鎌倉散策 [その他]

鳩三郎.jpg
9月の初旬、秋の気配を探しに鎌倉へ行ってきました。
その週の前半は、好天に恵まれながらも気温は低めで、
この調子なら週末もさわやかな気候の中、散策を楽しめるにちがいない、
と期待していたのですが。


暑い!とにかく暑い!
一旦涼しくなった後の残暑の再来はきつい・・・
お天気はとてもよかったのですが、本当に暑い一日でした。




建長寺三門正面.jpg建長寺三門.jpg
鎌倉五山のうちの第一位、建長寺の三門です。
下層には壁や扉がありません。めずらしい様式ですね。
くぐると解脱できるそうです。くぐってはみたのですが・・・まだまだだな。



建長寺方丈庭園2.jpg建長寺方丈庭園.jpg
三門をくぐったさらに奥にある、方丈庭園。
暑い日差しの中を歩いた後に、風が渡る外廊下から緑したたるこのお庭を観ているとほっとしますね。
小ぶりの松と石が配されたお庭はさすが禅宗のお寺のお庭、瞑想を誘います。
あれ?それとも暑いなか歩いて眠いとか?


方丈庭園を後にして、さらに奥に進みます。
この暑い中、無謀にも245段の階段の上にある、半僧坊を目指します。
(我ながら暑さで乱心したとしか思えない)
降り注ぐ蝉の声(それもツクツクホウシとかではなく、元気いっぱいのミンミン蝉)がふりそそぐ中、
汗をふきふき、もうだめ~ まだ階段ある~ などと騒ぎながら登りきった石段の上には、
半僧坊大権現境内があります。
建長寺半僧坊.jpg
頑張ったご褒美のこの眺め!
半僧坊権現のお伴とされる天狗も一緒に、この眺望を楽しみます。
遠くに海が見えます。
ここに立つと、海からの風がほんとうに気持ち良かった。
もしここにキンキンに冷えた、辛めのジンジャエールがあったら最高だったなぁ。(*´Д`*)


建長寺の萩.jpg
建長寺の梵鐘ちかくで見つけた、ささやかな秋。





建長寺を後にして次に向かったのは長谷寺です。
長谷寺.jpg
ほんとうはこの途中に明月院に寄る予定だったのですが、
あまりの暑さと時間がおしていた事もあって、泣く泣く今回は見送りました。
紅葉かあじさいの季節のこそ是非行きたいけど・・・混んでるんだろうなぁ。


長谷寺で咲いていた芙蓉。              長谷寺の芙蓉.jpg
葉っぱの照り返しがすごいですね(笑)




長谷寺も石段を少し登ったところに観音堂や見晴らし台があります。
245段の半僧坊を制覇した私たちにとっては、長谷寺の石段は軽い軽い。
余裕で登った先には、この風景がひらけています。
長谷寺からの眺望.jpg
気持ちい~い!
見晴らし台にはおしゃれなベンチなどもあったりして、
何気に湘南の空気も漂っています(笑)
鎌倉のお寺は、境内から海が見える所が何箇所かありますね。
京都や奈良のお寺とはひと味違う、というところでしょうか。




この後は鶴岡八幡宮をお参りして、その足で小町通りへ。
さる1号さんお薦めのコクリコクレープ目指して一目散です。
メニューを見ると、マロンクリーム系の新メニューが2つ出ていました。
わーマロン大好き!とその部分をまじまじと見ていると、
お店の可愛い店員さんが、
「そのマロンのメニューは、今日から始まったんですよ」
と教えてくれました。
いつもの私なら、ここで文句なくこのマロンメニューに飛びつくところなのですが、
とにかくこの暑さ・・・
マロンクリームはちょっと重い気がして、結局爽やかなレモンシュガーにしました。
店員さんが、
「今日はまだ誰もこのマロンの新メニューを注文されてないんですよ;;」
とちょっぴり残念そうにおっしゃるので、
「きっと、こんなに暑いからじゃないかな」
「あぁ!なるほど。そうかもしれませんね。」
そんなお喋りをしているうちに、生のレモンをたっぷりその場で絞って、
クレープができあがりました。
外はカリっっと、でも中はもちっと、薄い生地の中にしっかり味わいのコントラストが効いていて、
ほんとだ、このクレープおいしい!
「この次来るときはマロンにしますね。」と言って、お店を後にしました。



次は、さる1号さんお薦めシリーズ第二弾のあじさいソフトクリームを目指したのですが、
なんとミカド珈琲のモカソフトもあるのを発見してしまいました。
小学生の頃、軽井沢ではじめてミカド珈琲のモカソフトを食べて、
とってもおいしくて感激した思い出が蘇ります。
思い出に負けて今日はモカソフトにしました。
あぁやっぱり、このほろ苦モカ、おいしい~



そして、本日の〆は豊島屋さん本店。
狙いは鳩サブレーではなくて、鳩三郎です。
本店でしか買えない鳩サブレーそっくりのマスコット。
現在、元気にファスナートップとして活躍中。
はとさぶろー.jpg

nice!(9)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理