まるで特盛り焼そばかムックのような・・・モンブラン [お菓子]
ここ数年、子供のお誕生日のケーキは某ケーキやさんのホールのモンブランでした。
今年もその日が近づいたので、予約をしようとケーキやさんへ行った時の事。
あいにく混みあっていて、順番待ち。
自分の順番が来るまでの間、
ぼ~っとケーキが並んだ華やかなガラスケースを眺めているうちに、 悪魔のささやきが聞こえ、
なんだか、自分で作っちゃおうかな、という気持ちになってしまったのでした。
(いやいや、それって気の迷いだから!)
作っちゃおうかな?よりも、作ってみたい!に近かった気もしますが、
とにかくオーダーの順番が来る前にふらふらとお店を出て、
作る気満々で家路についてしまったのでした。(引き返すなら、この時だったのに・・・!)
まずはマロンクリーム。
もう栗の季節ではないし、自分で茹でて裏ごしから始めても大変そうだしなぁ。
かといって、
甘い甘い甘(過ぎる)と評判のサバトンのマロンクリームはちょっと使ってみる勇気がなかったので、
今回は栗を裏ごししただけでお砂糖は入っていない、マロンピューレを購入。
これをマッシャーでつぶして、軽く泡立てた生クリームと、
味見をしながら少しずつ調整しながらお砂糖を混ぜ、
さらにラム酒をたっぷりめに入れて、一応マロンクリームが完成しました。
和栗じゃないので、こげ茶色の仕上がりでしたが、味はなかなかおいしかった。
(ただ、このこげ茶色が後から・・・orz)
ジェノワーズは、前回作ってすっかり気に入ってしまった小嶋ルミさんのレシピで前日に作成。
今回もなかなかきめ細かく仕上がったように気がします。
中にはさむクリームは、カスタードクリームと生クリームの2種類にすることにしました。
今回のカスタードクリームは、
やはり小嶋ルミさんの「知りたがりの、お菓子レシピ―小さなこつも、大きなポイント」のレシピで初めて作ってみました。
小嶋ルミさんのお店、オーブンミトンの有名なシュークリームに使われてるレシピなのだそうですが、
とにかく作り方がユニークです。
ご本人もこの本の中で「作り方が常識とは少し違う」と述べられていますが、
「お鍋の底にSとNの字を書くように絶えず混ぜて、焦がさないようにね。」なんて言われながら、
母のお手伝いで、小さい頃からカスタードクリームはよく作ってきましたが、
こういう作り方ってはじめて!のレシピでした。
(焦げつくのが怖いので、お鍋で煮詰めてる写真は撮れませんでした!)
とにかく、練って練って煮詰めます。
のんびりSやNの字書いてる余裕なし(笑)
だんだん煮詰まって固くなってきますが、それでも力いれて練る!
やっと火からおろしてバターを混ぜて、さてその後は、保冷剤使って急速に冷やします。
冷やし終わった頃には、右側の画像の様に、こんな風に手でつまんで持ち上げられるほど、
固い状態になってます。びっくり。
この状態のクリームをボウルに移して、シリコンヘラでほぐしながら、
またしても練り混ぜます。
左:はじめはほんとうに固くて、それをえいえいっと頑張って練っていくと、
右:頑張ったご褒美に、つやつや、つやが出る状態になってきました。
ここまできたら、
今度はぼそぼそになるくらいまで泡立てた生クリームを混ぜ方に注意しながら混ぜていき、
カスタードクリーム完成です。
もちろん、味見。
うわ~、こっくりとコクがあって素材の味がいきていて、おいしい!
コクがあってもくどくなく、甘さも上品で、卵と牛乳のハーモニィが際立っているように思います。
あの固さからよくもここまでなめらかになったと思うくらい、舌触りも優しい。
普通のカスタードより手順は多く、手がかかったけれど、
頑張ったかいがあったな~という感じです。
(ここですでに燃え尽きかかっている、もぐ。真っ白だわ・・・)
こうなったら、苦手なデコレーションに突入するしかない!
まずはモンブラン、なので、山形にしよう、というわけで、
3枚にカットしたジェノワーズを、16cmと14cmの型の底板を合わせてさらにカットして、
大きさの違う3枚にしました。
それを重ねて、1段目2段目は、カスタードクリーム・ゾーン。
3段目には、生クリームを重ねました。
ここに、わざわざ新宿まで買いに行ったモンブラン口金で、
マロンクリームをさささ~~とデコレーションするはず、が・・・
つ、詰まる!
見た目や触った感じは充分柔らかだったのに、まだなめらかさが足りなかったかな?(T-T)
焦りながら、ぷつぷつ切れるマロンクリームを、うんうん言いながら絞り出し終わる頃、
あ、もう一度裏ごししてみればいいんじゃない?と思いつく。
思いついた時には、ボウルのマロンクリームはほどんどなく、
かと言って、ぷつぷつ切れたクリームのデコレーションは、
お誕生日のケーキにしては悲しすぎた。
と言うわけで、マロンピューレの残りを冷凍していたものを急いで解凍して、
もう一回マロンクリームを作り、
さらにもう一度裏ごしして、絞り出してみました。
あ、今度は詰まらないでするする絞れました。
でも、一度絞った後に、そのアラを隠すためにさらに絞ったので、
ケーキは膨れ上がり、
さらに、マロンのこげ茶色がすごいいい味を出してくれて、
どう見ても、特盛りのソース焼そばのようになってしまったのでした。(・_・;)
紅しょうがでも、トッピングするかな!(ヤケ)
・・・取り乱してしまいました。
気を取り直して。
カット面は、こんな感じになりました。
こんなデコレーションになってしまいましたが、
子供は「うまいっ!!」って喜んでくれました。
1ピースでもかなりなボリュームになっているのに、
お代り!のオーダーもきました。
ジェノワーズと初挑戦のカスタードは、たしかにおいしかったかな。
しかし、この外見、
大盛り焼きそばの他に、ポンキッキのムックにも見えてきた・・・。
今度は紫芋のクリームでモンブラン作って、目をつけてムック・ケーキにしようかな。
それにしても、やっぱりデコレーションは難しいです;;
カスタードはハードル高そう(^_^;)
けどカスタードと生クリームのモンブランかぁ・・・(妄想中)
やっぱマロンクリームは裏ごししなきゃダメなのか。リベンジはいつになるやら(笑)。
by pn (2010-11-28 21:08)
カスタードがとても美味しそうですね。
健康診断前で自粛中ですが悪魔が囁きます。
自分はモンブランは好きなのですがアシスタントが何故か栗が嫌いなので・・・・(T T;
ムックケーキ、これ良いかも!
by さる1号 (2010-11-29 06:44)
作ってみたい!そんな気持ちになるの
わかります!
愛情いっぱいの手作りバースデイケーキ♪
お見事ですよ!
スポンジもしっとりでクリームもたっぷり
絶対おいしいですよ!
by ぱんの日 (2010-11-30 16:18)
ムックだわ~~♪。
可愛いじゃないですか!
by pomme (2010-12-01 13:54)
すごい!
ケーキが出来るまでがストーリーになっていて、
夢中で読んでしまった(笑)
母の愛は、根性据わってますね!
by angie17 (2010-12-02 00:19)
>pnさん
カスタード、それほどハードルは高くないと思いますよ~
必要なのは、力と根性と時間かと・・・
マロンクリームは、やっぱり裏ごしの回数で、
絞りやすさが全然違ってきました。
やっぱり手を抜いちゃだめなのですねw (反省(。>_<。))
by もぐ (2010-12-02 23:59)
>さる1号さん
このカスタードはおいしかったです。
でも、可愛いアシスタントさんが栗嫌いとは残念ですね。
さる1号さんの腕前で、
栗のおいしさを再認識できるお菓子を作ってあげてください!
by もぐ (2010-12-03 00:02)
>ぱんの日さん
味はなかなかおいしかったと思うのですが、
なにしろ見た目がすごすぎて、めげました。
まぁこれが、素人の手作りの可愛いところ・・・だと・・・思いたい(笑)
by もぐ (2010-12-03 00:06)
>pommeさん
いやぁ、全然意図してなかったのに、
なんか見事にムックになってしまいました!(・・。)ゞ
次回は、目はバニラのマカロンかアイシング・クッキーを作って
貼り付けてしまおうかな(やけ 笑)。
by もぐ (2010-12-03 00:08)
>angie17さん
苦節のストーリーでした。(T-T)
やっぱりデコレーションは難しいですね~
最後の方は、
母の愛より根性だけに満ち溢れたストーリーとなっておりました。
by もぐ (2010-12-03 00:11)
うふふ!本当に焼きそばかムックみたいな外見!(ごめんなさい!)
可愛いいですよ!そしてカットした姿の何と美味しそうなこと!
私もモンブラン大好き!目の前にあったらうっとりしてしまいますね。
by mayolica (2010-12-06 16:14)
>mayolicaさん
いえいえ、もう笑ってやってください(笑)
3段にしたから高さもでちゃって、
だんだんおいしそうなモンブランからかけ離れてきてしまいました~
ケーキはやっぱり見た目もすごーく大切だなぁ、と思いました。
来年の努力目標は、デコレーションの上達です。
(今年はもうあきらめた 笑)
by もぐ (2010-12-10 00:25)