はじめてのパブローバ [お菓子]
オーストラリアの事を調べていたら、パブローバというお菓子に出会いました。
発祥の地については二説あって、オーストラリア説とニュージーランド説。
(両国が発祥の地をめぐって、争っている、とも 笑)
20世紀初頭のロシアが誇るバレリーナ、アンナ・パブロワが、
オーストラリア(もしくはニュージーランド)を訪問した時に、
彼女を歓迎するために考案された、といわれているこのお菓子。
お砂糖を混ぜたメレンゲを低温で焼いて、
無糖の生クリームとフルーツでデコレーションしたお菓子だそうです。
オーストラリアやニュージーランドでは、とってもポピュラーで、
焼けない女性はいない! とか、パーティの時には必ず出てくる、とか
いろいろな記事で読んだので、興味しんしんでレシピを探してみたら・・・
材料は、
卵白、お砂糖、コーンスターチ、お酢、バニラオイル、生クリーム、フルーツ
要は、低温焼きした巨大メレンゲに、生クリームとフルーツをのっけるの?
う~ん 味がイメージができない(笑)
かすかすに固まった軽いけど甘いメレンゲ菓子に生クリーム、
みたいなイメージしかわかない(笑)
そんなに人気があるほど、美味しいのかな?
と、なんとなくマイナス・イメージを持ったまま(ごめんなさい!)
それでも、とても興味があったので、
作ってみることにしました。
まずは、メレンゲ。
かたくかたく、マカロンで鍛えたメレンゲ作り。
しっかり角が立って、ボウルを逆さまにしても、びくともしないようになったら、
お酢とコーンスターチとバニラオイルを混ぜ込みます。
オーブンペーパーを敷いた天板に、そのメレンゲをのせて、
ゴムべらでまぁるくケーキの形に整えます。
そして、130℃の低温で、じっくり焼くと、こんな感じになりました。
表面に薄く焦げ色がついて、ぱりぱりっとした感じになってます。
あんまり焦げちゃうとまずいかな、と思って、
ヘルシオでは一番焦げ色がつかない上段で焼きました。
お砂糖の量は、正直レシピ通りだと、う?ほんとにこんなに入れてもいいの?
っていう感じだったので、
ほんとうに心持ち減らしました。
味があんまり変わってしまうといけないので、気休め程度ですが。
食欲の秋を控えて、こういうところチキンな私です。
でも、考えてみたら、マカロンの卵白に対するお砂糖の割合って、
もっとずっと多いですよね。(こわいこわい・・・)
さて、焼きあがった先ほどのメレンゲ部分に、
生クリームを適当に塗って、
マンゴーとパイナップルをカットしたものをアバウトに盛り上げてみました。
メレンゲ自体にお砂糖がたっぷり入っているので、
生クリームには、敢えてお砂糖が入っていません。
スコーンに添える、クロテッドクリームみたいな役割でしょうか。
フルーツが黄色ばっかりになってしまって寂しいので、
ブルーベリィを急遽追加。完成です。
カットしてみました。
薄く色づいた外側に対して、中は真っ白です。
フォークを入れてみると、
かしゃっと割れる外側部分は、ぱりぱりと香ばしくて、軽くておいしい!
そして中の白い部分は、ふわふわ、マシュマロのようです。
しゅわっと口の中で溶けていく感じ。
思ってたより甘さは控えめでした。
そして、中身のマシュマロ部分とは違った口当たりの、甘くないふわふわ生クリームと、
さわやかな酸味のフルーツが、
とてもいいコンビネーションをみせています。
作る前にレシピを見ただけの時は、
外側の色づいた部分は、もっと固くて重たいだろう、と、
そして中までもっと固まっているのではないかと
思っていました。
想像と全然ちがって、おいしかったです。
これは、全然違う食感と味のハーモニィを楽しむお菓子だな、と思いました。
外側部分、内側部分、生クリーム、フルーツ、
どの部分も省けない、
どれが欠けても違うお菓子になってしまう、絶妙のコンビネーションです。
ただ・・・お手本となる本物を食べたことがないので、
私が作ったこれが、はたしてパブローバと呼べるのかは、
ちょっと自信がなかったりします。
今年の夏は長くて厳しい夏でしたね。
私事なのですが、9月に入ってから、
母が入院したり(おかげさまで、もう元気に退院しました)
父が腰をぎくっとやってしまったり(おかげさまで、だいぶよくなりました。まだ通院してますが)、
夏が苦手な私は、そんなこんなでバテバテな毎日を送っていました。
普段、自分もまわりのみんなも健康で、
なんの心配もなく日々を過ごしたり、お菓子を焼いたりできる毎日を送れるという事が、
本当はとても大切で感謝しなくてはいけない事なんだな、と
実感した夏の終わりでした。
なんか不思議な食感のようですね。
甘くない生クリーム・・・想像がつかないですが、全体的には軽い食感なのでしょうか。
健康ってありがたいですよね。
家族の平穏無事、これが何よりです。
by さる1号 (2010-09-23 23:52)
お久しぶりです。
upがないので、どうされたかと思って
いましたら。大変な夏でしたね。
でも、回復されたようでおめでとうございます。
チャレンジですね。
☆美味しそう、丁寧に作ってあるのが
分かります。作ってみたくなりましたが・・・
by pomme (2010-09-24 16:55)
>さる1号さん
はじめての食感でした。
粉は一切使っていないので、とてもとても軽い。
土台が甘いので、生クリームは無糖で正解!
コクが深まり、
フルーツとメレンゲを引きたててくれていました。
このパブローバ、私的には“ケーキ”というより“お菓子”、
という印象でした。
でも、これってほんとにおいしいの?
からスタートしたパブローバ作りでしたが、
おいしかったです。v('-'*)
by もぐ (2010-09-24 19:30)
pommeさん
お心に留めていただいて、ありがとうございました。
母の入院中は、
病院に様子を見に行って、細々した用足しをして、
帰りには、痛い腰をかかえて一人でお留守番をしている
父の様子を見に行って・・・
というような日々でした。
退院してくるまでは、
両親の体調は今日はどうかしら、と心配にもなるし、
今は、平穏に戻った最近の毎日に感謝しながら
過ごしています。
こういう機会がないと、
なかなかこの平凡でありながらも平穏な日々のありがたさが
わからないものですね。反省です。
チャレンジジャー精神で作ってみたパブローバ、
始めての不思議な食感でおいしかったです。
ただ、記事にも書きましたが、お手本を知らないので・・・(笑)
オーストラリアから、パブローバはこんなのじゃないです!
と苦情がきたら、どうしましょう。
by もぐ (2010-09-24 20:02)
私も記事の最初の方を読んでいるときに
「美味しくなさそう・・・」
と、思っちゃいました。すいません。
作り置きは出来なそうなスイーツですね~。
我が家ではメレンゲ菓子が人気なしなので、チャレンジできないなぁ。
by お散歩パンダ (2010-09-24 21:41)
私もネットでいろいろ見ましたが、みんなもぐさんと
同じように出来ていましたよ。
焼いてみたい気持ちがわいてきました。
涼しくなったので、マカロン用に卵白ためて
ますが、こっちが作りたくなったなあ~。
ご両親が近くていいですね。
お互いがどんなに心強いことでしょう。
私は函館が故郷なので、何かにつけて飛行機で飛ぶのは
大変でした。そんなでしたが、もう母だけになり寂しいですよ。どうかご両親様お大切に。
by pomme (2010-09-24 22:15)
>お散歩パンダさん
あははw おんなじ!おんなじ!!
私もレシピを見て、
う~ん あんまりおいしくなさそうなんだけど・・・
ほんとに、おいしいの? どんな味なの?
という所から、好奇心にかられて作ってみたのです。
逆の意味で想像を裏切られて、おいしかったです。
NET上で紹介してくださっていた皆様、ごめんなさい!
by もぐ (2010-09-25 19:06)
>pommeさん
ありがとうございます。
近くに居ると、ついつい大丈夫だろうと
安心して甘えて過ごしていましたが、
考えてみれば両親も、高齢者といわれる年齢なんですよね。
もっと心を配りながら、
日々過ごしていきたいと思っています。
pommeさんもお母様、どうぞお大切になさってあげて下さい。
遠くて、ご心配な事も多々おありかと思いますが、
函館って素敵な街ですよね(二度行った事があります)。
私も急に思い立ってパブローバを焼いたので、
マカロン用にストックしていた冷凍卵白をはきだして
作りました(笑)。
今までに出会った事のないタイプのお菓子で、
ちょっと制作意欲をかきたてられますよね?
新学期が始まったので、子供のお弁当に卵焼きを作っては、
またせっせと卵白を貯金しています。
by もぐ (2010-09-25 19:18)
争っている・・・
なんて見ると、今の日中関係が脳裏に・・・。
それにしても美味そう!
食べた事ないです~っ(@@)b
by 淳司 (2010-09-26 18:17)
なんでもないふつーの生活が幸せなんすよね(^o^)
by pn (2010-09-26 21:14)
メレンゲをたっぷり盛りつけて焼いたお菓子って、大好きです。
お砂糖の量は、確かに、半端じゃないですよね。。。
あえて考えないように、しています(汗)。
なにも心配のない幸せって、一番ですね。
by nachic (2010-09-27 15:01)
中のメレンゲは焼いてあるのですね!
さっくり感としっとりなめらかなクリームの層がとっても
おいしそうです!
ご家族の皆様大変だったんですね、
もう大丈夫のご様子ですが・・・ご看病もご無理のない
ようにしてくださいね!!
by ぱんの日 (2010-09-27 15:34)
>淳司さん
お菓子の本家争いなら可愛いものですが、
最近の日中関係は心配ですね。
淳司さん、危ない目にあわないように気をつけて下さいね。
パブローバは〇十年生きてきて、
最近初めて知ったお菓子です。
玉ちゃんさんなら、ご存じかな?
by もぐ (2010-09-27 19:35)
>pnさん
こんばんは!コメントありがとうございます。
つぶらな瞳同盟(?)で、よろしくお願い致します。
平凡な毎日を送れることが、
実はとっても幸せな事なんだな~って、
しみじみ感じる事ができた夏でした。
喉元過ぎれば・・・なんて事にならないように、
しっかり心に刻みつけておこうと思います。
by もぐ (2010-09-27 19:42)
>nachicさん
このお菓子を作る時にお砂糖を計量した時、
つい、う~んとうなってしまいました(笑)
お菓子の裏側を知ってしまうと、怖いですね~
でも、できあがると嬉しくて、
つい食べてしまいます!
今の心配事は体重が増える事・・・なんて言えるのは、
きっと幸せな事なんでしょうね。
by もぐ (2010-09-27 19:51)
>ぱんの日さん
中までカリカリに焼けちゃうのかと思っていたら、
中はふんわりだったので、楽しく驚かされました。
おもしろいお菓子ですよね。
まだ時々通院の通院につきあったりしていますが、
ずいぶんよくなりました。
お心遣い、ありがとうございます。
pommeさんへの返信の中で、
両親の事を高齢者と書きましたが、
私もそろそろ危ない年齢かも!? 笑(いやいやいや・・・)
両親よりは若い分、
頑張ろうと思ってます。^-^
by もぐ (2010-09-27 19:58)
そうだったんですか。
家族の病気は色々と大変ですよね。
でも、お母様が無事に退院されて良かったですね♪
お父様の腰も、早く良くなればいいですね。
もぐさんが無理のし過ぎにならないように、ご自分のことも大切になさって下さいね。
このお菓子。何処かで見たことがあるなぁと思って。
そうそう!ニュージーランド料理のお店で食べました♪
上にフルーツが乗っていなくて、もっとメレンゲメレンゲでしたけど。
見たり聞いたりして思ったよりも、美味しかったのでビックリしました☆
確か、“ふんわりとさっくり”だったので、もぐさんの作られたパブローバは、本家のものに近いように思いました。
久しぶりに食べたくなりました~♪
by uminokodomo (2010-09-27 22:10)
>uminokodomoさん
ありがとうございます。
健康のありがたさを、実感させられました。
普段元気な両親だけに、入院なんていわれると、
見てるこっちの方がハラハラしちゃいました。
(ぱっと見は、どーんと構えてるように演技してましたが 笑)
uminokodomoさんも、くれぐれもご自愛くださいね。
ニュージーランド料理のお店って、興味あります!
オージービーフやラムなんかが食べられるのでしょうか?
本物のパブローバも食べられるのですね。
うちの近くにもないかなぁ。
by もぐ (2010-09-28 21:03)
もぐさん。ありがとうございます。
お互いに、ノーマルな日常の大切さを噛み締めていきたいですね~♪
ニュージーランド料理屋さんでは、美味しいラム料理、
もちろん食べられます♪ しかもニュージーランド産☆
アルコール類も輸入していて、ハニービールなんて面白い飲み物もあります♪
お近くだったら、是非是非お教えしたいお店です(^^)
by uminokodomo (2010-09-28 22:54)
>uminokodomoさん
ささやかな事にも幸せを感じ取れる人になりたいなぁ。
と思います。^-^
ハニービールって、甘いのでしょうか?
それともほろ苦+甘み?
うーん、飲みたい!(笑)
by もぐ (2010-09-29 22:42)