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バノフィパイ [お菓子]

P1000163.JPG
いきなり涼しくなったので、待ってました!とばかりバノフィパイを焼きました。
レシピは、
英国アフタヌーンティー&お菓子 (講談社のお料理BOOK)』 (小関由美 小澤祐子 著)より






P1000164.JPG台は、ショートクラストペストリーという、
お砂糖が全然入らないイギリス式の台です。
甘くない生地でもフォンセ生地とは違う、粉、バター、ほんの少しのお塩、そして水 
だけで作るシンプルなもので、
はじめて作りました。









ショートクラストペストリー.jpg
私にしては頑張った・゚・(ノ∀`)・゚・。
ちゃんとめん棒に巻きつけてタルト型に敷きこみました。
(苦手な作業)
180℃のオーブンで焼成します。





さて、このふわふわのクリームの中には、何が入っているか、というと・・・






トフィーソース.jpgバターときび砂糖と生クリームをぐつぐつ煮詰めて、
トフィーソースを作ります。
110℃まで煮詰めます。
うーん、あともう少しなのに、なかなか上がらない~














110℃になったら冷まして、ペースト状になるまでクールダウン。
そして、焼きあがったショートクラストペストリーにざざざっと流し込みます。
その上にバナナを隙間なく並べて、
さらにそのバナナが隠れるように、
お砂糖を入れずに泡立てた生クリームをデコレーションしてできあがり!
ちなみにレシピではバナナは半分に切っていれるのですが、
熱烈リクエストがあり、切らずにまるごと投入。
(食いしん坊だな~)





切ると、こんな風になっています。
P1000170.JPGP1000168.JPG








P1000178.JPG下から、
甘くないサクサクショートクラストペストリー、
濃厚で甘いとろ~りトフィーソース、
しっとり甘いバナナ、
甘くないふわふわ生クリーム、
という構成です。












パブローバのように、甘い部分と甘くない部分、
そして食感は、サクサク、とろり、しっとり、ふわふわ と
異なったパーツをひとつにまとめて食べて楽しむお菓子なのですね。
う~ん 美味しい!


トフィーソースはかなり濃厚で甘めです。
できあがりをつまみ食い 味見した時は おいし~い♪という感じで、
それほど甘い!とは感じなかったのですが、
組み立てて食べてみると、かなりの甘さでした。
もちろん甘いもの大好きの私や子供たちはOK!美味しい!でしたが(笑)
ちょっと甘いもの苦手の人は、かなり甘く感じるのではないかなと思いました。



もう少しだけショートクラストペストリーの存在感を表に出してみるとか、
トフィーソースの量を加減するとか、
トフィーソースの配合を軽めにしてみるとか、
万人向けのアレンジを、そのうちしてみようかな、と思っています。




そうそう、このお菓子、
バナナ(banana)とトフィー(toffee)を使うので、ふたつの単語を合成して、
バノフィ(banoffee-pie)と言うそうです。
可愛いネーミングですね。('-'*)
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終わってしまったけど「マウリッツハイス美術館展」のこと [展覧会]

P1000100.JPG
記事が書けないうちに東京会場は閉幕してしまいましたが、
9月の上旬、上野の東京都美術館に
「マウリッツハイス美術館展」を見に行ってきました。



フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が大人気で、連日混んでいるようでしたので、
平日に、公式HPの待ち時間をチェックしつつ行った、つもりでしたが。
やっぱりそれでも混んでいました。 c(゚.゚*)エート。。。
まぁそうだよね~・・・わかってたさ!orz



事前に携帯でHPをチェックしつつ向い、入場までの待ち時間10分であること確認。
あぁやっぱり平日にしてよかったなーなどと思いながら、都美館着。
建物の中に入って、いざ特別展の入り口へと向かいます。
まぁここで入場制限がかかっているのはよくある事。
HPでの予告どおり、10分強で会場へ入れました。



私が展覧会に行ってまず探すのが「作品リスト」。
図版もなにも載ってない、ただ字が書いてあるだけのリストですが、
来ている全作品について、タイトル、サイズ、画材、年代、所蔵美術館 などが載っています。
たいてい、入ってすぐの部屋のすみっこに、
ご自由にお持ちください的な感じでぽんっと束になって置かれている・・・はず・・・あれ?無いなー
しばらく第1室の入り口あたりをウロウロ探しましたが、それらしき物は見当たりません。
仕方なく係りの方にお聞きしたところ、入り口にあるカウンターで聞いてください、との事。
チケットを切り離した入り口あたりに戻って、カウンターの人に聞くと、
「何冊いりますか?」と聞かれ、「1冊でいいです。」と言うと、
カウンターの下から出してくださいました。
えー 隠してあるの?(笑)


でも、たいていどこの展覧会に行ってもこんな感じの色気も何もない体裁なのですが、
バーン・ジョーンズ展作品リスト.jpgバーン・ジョーンズ展のもの

















マウリッツハイス美術館展のものは、ちゃんと冊子になっていて、なんとカラー写真まで載ってました。
うーむ、これは言わないともらえないだけある(?)
最近は、こういう作品リストも普通なのかしら?(私ははじめてでした)
マウリッツハイス美術館展冊子.jpgマウリッツハイス美術館展作品リスト.jpg
ただし、普通の展覧会ものはA3サイズの二つ折り(作品数によってはA4サイズのページがはさまれることもあり)ですが、
こちらの冊子はB6サイズ(かなり小さめ)の正味10ページ、広告4ページwでした。
人気の展覧会すぎて、数が足りなくなって自由に配れなかったのかなぁ。



神戸会場へ行かれる方、もしかしたら作品リストはお願いしないともらえないかもしれません!





真珠の耳飾りの少女.jpg
この展覧会の目玉は、やはりフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」なのでしょう。
展示も別格でした。
この作品だけのために一部屋が準備され、照明も他の部屋よりも落とされた中に、
ただ一人、ほの暗いスポットライトを浴びて展示されています。
しかし!
この作品の前に行くまでが実は第二の試練だったのです。












img022.jpg
部屋に入ると、入り口とは反対の壁際に、この作品ひとつだけが展示されています。
でも、その前には、
休日のディズニーランドかと見まごうばかりにロープが張られたウネウネの行列が!( ̄□ ̄;)!!
最前列まで行って観たい人は、このウネウネに並ばなくてはなりません。
最前列より少し手前に、並ばなくても到達できるエリアもあったのですが、
せっかくだから近くで観たいです~
筆の使い方や絵の具ののり方やタッチをこの目で観たい、
図版ではわからない画家の息遣いを感じたい!
というわけで並びました。
20分から30分はかかったと思います(涙)
そして、ようやく最前列に到達しても、2秒でも立ち止まったら係りのお姉さんに注意されてしまいました。。
わかるけど・・・わかるんだけど・・・後ろにたくさん待ってる人がいるし・・・
でも、30分並んだのにな~~~~・゚・(ノ∀`)・゚・。


むしろ、会場に入るまでの時間よりも、
「真珠の耳飾りの少女」を最前列で観るための待ち時間を
HPにのせた方がよかったのではないでしょうか・・・



でも、やはり作品は素晴らしかったです。
並んでいる間中、まだはるか遠くに居るうちから、
暗く照明を落とした展示室で、そこだけスポットライトを浴びて浮かび上がる少女。
まるでこちらを見据えているかのように、少女の瞳がせまってきていました。
圧倒的な存在感。そして瞳にこもった力。印象的な表情。
むしろ、やっとたどり着いたのに通り過ぎることしかできなかった時よりも、
遠くから眺めていた時の印象の方が、強く残りました。





「真珠の耳飾りの少女」ばかりクローズアップされている感もありましたが、
他にも足を止めて見入ってしまう作品がたくさんありました。
特にレンブラントがよかったです。
羽飾りのある帽子をかぶる男のトローニー.jpg自画像.jpgスザンナ.jpgシメオンの賛歌.jpg
盛り上げるように絵の具を重ねて描かれている部分(特に上段右の肖像画など)や、
今、筆が通ったばかりのような跡、
図版や画像ではわからない生の絵の迫力に、どきどきしました。





フランドル絵画は、その写実的で精密な描写も特徴ですが、
その特徴をいかした静物画や風景画も来ていました。
豪華な食卓.jpg
ベイエレンの「豪華な食卓」
ほんとに豪華ですね。
この作品の中央やや左に、皮を剥きかけたレモン(剥きかけの皮がたれさがっている)が描かれていますが、
他の食卓を描いた静物画にもまったく同じようなレモンが描かれていました。
もしかしたら、この「剥きかけで皮がたれさがったレモン」は、
精緻な表現ができることを示す、画家の技量のバロメータのひとつだったのかな?なんて
想像しながら観ていました(まったくの私感ですが)。
それとも何か、象徴的な意味があるのでしょうか。




親に倣って子も歌う.jpgフランドル絵画では、風俗画もよく描かれています。
これはそのひとつ。
ヤン・ステーンの「親に倣って子も歌う」です。
赤ちゃんの誕生祝の席だそうですが、
もう赤ちゃんそっちのけで昼間からお酒飲んで大騒ぎ。
たしか一番左の女性が赤ちゃんのお母さんだったはず。
そんな派手なポーズでお酒ついでもらっちゃったりして、
母乳がアルコールだらけになりそう(汗)。
右側では、子供にタバコ吸わせてるし・・・
親が子供の悪いお手本になってしまう事を警告しているそうです。
この絵のテーブルにも、皮を剥きかけて垂れ下がったレモン(?柑橘類)がありますね。





で、さらに何かで読んだのですが、
左から二番目のおじいさんがかぶっているのは、
本来は赤ちゃんのお誕生祝いの席で、赤ちゃんの父親がかぶるべき帽子なのだとか。
(一応)赤ちゃんの父親は、後列右から二番目の人らしいのですが・・・
う~ん なにやら複雑な事情の暗示?ふざけておじいちゃんがかぶってるだけ?
いろいろな面で戒めがこもった絵のようです。
(象徴を使った表現、寓意を含んだ表現をするのも、フランドル絵画によく見られます)









他にも、ヴァン・ダイクの肖像画、ライスダールの風景画にも、心ひかれる作品がありました。
実は私、ルーベンスが描く裸体はちょっと苦手なのですが(ネロ、ごめんね!)
ルーベンス作のこの肖像画、
「ミハエル・オフォヴィウスの肖像」は素晴らしかった。
モデルの性格や信念まで写し取っているようで、しばしその場を動けませんでした。
(ここでは、立ち止まっても怒られなかったw)
M.オフォヴィウスの肖像.JPE







***おまけ***
foodcaver.jpg
こんなフードカバーを買いました。
もうひとまわり大きいのと2つセットでした。
お菓子を冷ます時にも活躍しそう♪




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